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深孔加工では一般的な金属加工に比べ、切りくずを確実に排出することが重要なポイントとなります。そのためには加工中常に切りくずが安定して適切な形状を保つ必要があり、切削油剤の冷却装置を用いて温度を一定に保つことが非常に重要です。
ドリルヘッドの損傷が進行してくると、切りくず処理能力が低下する、切削音が大きくなる、切削抵抗が増大するなどの現象がみられます。損傷が大きくなったまま加工を継続しますと、ドリルヘッド本体の破損につながる場合があります。
工具の損傷状態を正確に把握しその破損原因を追及することで、安定した深孔加工をすることができます。
深孔加工は深孔加工用工具、加工設備および切削油剤の相互性能が十分に発揮されることにより成立します。切削油剤は深孔加工の重要な要素であり、正しく選定し使用することは深孔をより安全に・安定して・安価に加工することにつながります。
BTA 加工におけるトラブルの中でガイドブッシュに起因されるケースが多くみられます。ガイドブッシュの形状及び公差は、BTA 加工での加工精度や工具寿命に大きく影響します。
ユニデックスの工具径は出荷時にマスターインサートにてセットされておりますが、インサートの公差でばらつきが生じますので、インサートのコーナチェンジの際には必ず下記要領に従って外周刃カートリッジを調整し、工具径を正しくセットしてください。